明治2年北海道の発展を願い建設された北海道神宮。
開拓時 樺太と千島に進行を進めていたロシアに対しての守りということで
北東を向けて大鳥居が立てられるという特別の構えになっています。
天気の良い早朝は大きな森に囲まれた、神宮の聖地は
まだ起きやぬ感性をも深くから引き揚げてくれるような心持になります。
神宮の近くに来て大勢の方々とすれ違います
皆さん朝の参拝にお出かけなんですね。
今まで何気なく通り過ごしていた手水舎に素晴らしい句が拝してありました。
「器にしたがいながら はがねもとほす 水のちからなりけり」
明治天皇の残されたおことばです。
がちがちになつて人の声に耳も貸さず、我を通すはそれ程の器にあらず・・・ということなのですね。
また左を見ますと
「いかならむ こともある時もうつせみの 人の心よ ゆたかならなむ」
世の中がどのように変わろうと 心だけは豊かに過ごせるよう・・・と願われてのことでしょうか。
両親から明治天皇の仁徳を聞かされていましたが
この年になって、今日になってこのお言葉が心にしみてきました。